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遙凛



 羊飼いになる夢を見た。呑気な蹄に乗せて緑を超え、抜ける青い空を目指す。道中畑を耕す男女が手を振るのに応えまた空へ。白い毛玉の波に乗り天上の青へ、只管。とおい非現実の世界も悪くないが、あの青みたいなお前はどこかにいるだろうか。丘の向こうにいればいい。
凛→遙/14.1.23(22)/『夏休み』『女』『羊』http://shindanmaker.com/14509



 一昨日も昨日も連絡はなかった。忙しいのだろう。凛がいない日曜日はひさしぶりで時間の流れが狂ったようだ。起きた時間はたっぷりと昼前だし、朝食だか昼食だか分からない鯖はのんびりしすぎて焦がしてしまった。不意に訪れた真琴は俺を見て眉を下げて笑っていた。
14.2.11/『連絡』『日曜日』『ゆとり』http://shindanmaker.com/14509



 突然の激しい夕立の後、雲の切れた茜空に薄く虹がかかった。プールサイドのテントの下、凛はふと昔を思い出す。どうしても虹が見たくて、ホースで庭を水浸しにしたことがある。びしょぬれの凛を叱って、俺が見せてやるからと言ったこと、遙はまだ覚えているだろうか。
凛→遙(歳の差パラレル)/14.2.21/『虹』『幼児』『記憶』shindanmaker.com/14509



 耳の後ろに鼻先を埋める。人間なので鰓はない。次、鼻先に齧りつく。だが口が残っている。唇を己のそれで塞ぐ。この男さえいなければと思うのだが、呼吸を塞いでもこいつは水に入ればたちまち息を吹き返すのだろう。そしてこの男が死んで、死んでしまうのが凛だった。
14.4.8/『息の根止めて』http://shindanmaker.com/375517



 その一言で捻くれた言葉ばかり吐いていた凛の唇が戦慄く。さあっと朱を頬に上らせて、水を含んだ瞳がふるりと揺れた。
「――って、言えば満足するんだろ」
 一拍。意味を理解した凛は顔を真っ赤にして激昂する。罵声と共に飛来する枕を遙は首を傾げてやり過ごした。
14.4.24/『愛してる、って言ったら満足?』http://shindanmaker.com/375517



 凛は言葉を欲しがった。視線とか空気とか、触れ合う指先で、唇で伝わるのに。言葉にすれば減ってしまうようで、遙はけして口にしなかった。ずうっとそうやって言葉にしないまま、ある時ふと声に出してみた。愛してる。凛の返事は酷く空虚で、もう遅いのだと気づいた。
14.4.30/『うん、知ってる』http://shindanmaker.com/375517



 しくしくと腹が痛む。凛はあかい糸を綾織り束ねた腹の肉が張り詰めて震える様を思い描く。引き攣れる痛みの内側で赤い血の塊が剥がれ落ちる、そんな阿呆な妄想を信じ込んでいるポンコツ頭が凛の痛む腹の上に乗っていた。温めてやるから、というお題目のそいつは瞼を閉じていて、心地よさそうにあえかな息をこぼしていた。楽になったか、凛、なんて、とろとろに甘い声で問われても気持ちが悪いだけだ。馬鹿野郎ただのオーバーワークだよ、なんて情けのないことも言えなくて、勘違い野郎は痛む凛の腹を愛おしそうに撫で始める。
14.1.30/『リスク』『筋肉痛』『新月』shindanmaker.com/14509



 抜けるような青空が、縁を跨いだその向こうに広がっていた。
 じいじいとかまびすしい蝉の声は境界の内側まで。開いた掃き出し窓から仏間に入り込んで不透明に反響している。
 鳴りやまない夏の声に沈んでいながら、家の中は酷く静かだった。黄色く褪せた畳の上に塩素で抜けた赤茶の髪がざんばらに広り、伸びやかさばかりが目立つ細い手足は力なく投げ出されている。けれども物憂げな赤いひとみだけは、夏の太陽そのもののの強さで遙を見つめて、灼き尽くそうとしていた。掃き出し窓の向こうは夏の日差しが容赦なく降り注いでいて、だからこそ屋内の薄暗さに目が眩んだ。
 遠い蝉の声に紛れて、ゴクリと浅ましく喉が鳴る。己の咽喉が漏らしたのだと気づくのと、薄く開かれた唇から覗く鮮やかな赤い舌がちらりと閃くのは同時だった。
 いいよ。
 じいじいと蝉の声だけが、とおく、とおくで響いている。
 声はなかった。なのに目の前の少年は、まちがいなく、遙だけをひとみに映してそう囁いたようだった。遙が裡に飼い宥めている欲を見透かして、赦して、誘っているのだ。
 遙の額を汗が伝う。こめかみをつうと滑り、顎先で一度とどまって、落ちた。丸く開いたシャツの襟ぐりから覗く、白っぽい皮膚に覆われた少年の鎖骨のくぼみに狙いすましたように落っこちて、弾けた。ぱちりと微かな音すら鮮明に蝉時雨の中に溺れていた。
 遙は罪人のようにこうべを垂れて、その白く眩しい皮膚へと唇を落とした。視界の隅で薄いくちびるがゆるく弧を描いていることには気づいていたが、そこに触れることなど到底できそうもなかった。ぱりぱりに渇いた唇がしっとりと濡れそぼつ少年の皮膚に触れ、遙はぞわりと背筋を這い登る感覚に身を震わせる。つくりものめいた少年が滲ませた汗と、先ほど遙の額から滑り落ちた汗が、このつややかな皮膚の上で混ざり合っているのだ。
 震える。痺れたように動かない舌を伸ばし、遙は少年の鎖骨のくぼみを役立たずのそれでそうっと撫ぜた。馬鹿になった舌先で弾ける、すこしの苦さとしょっぱさだけは辛うじて感じることができた。同時に自分はこのいとけない少年を汚してしまったのではないかと、悟った。
 うすい少年の体臭が鼻腔をくすぐる。仏間に染み込んだ甘い白檀の香りにも劣らない、あまくあまく遙を誘うにおいだった。夏の明るく眩しい青空の内側、噎せ返るようなあまい腐臭がふたりを包んでいた。後頭部に回される、まだちいさな少年の手のひら、そのしっとりした感触に、遙は酩酊して目を閉じる。
14.4.27/青年少女嗜好を反映した青年遙×夏休みを七瀬家で過ごすぼくなつ的ショタ凛



 雨上がりのアスファルトには水溜りができている。湿ったアスファルトの独特の匂いに、食べ物の匂いや何かの燃える匂いが混じっている。雑多にくすんだ世界で、虫がゆるく清く波紋を広げて泳ぐ様を、遙は逆さまになって見つめている。
 ふと、懐かしい匂いが遙の思考を裂いた。水の匂いと、それから、凛の匂い。一度強く目を瞬かせれば、白く烟る世界で凛が逆さまになって立ち尽くしている。眉間に皺を寄せているのは恐らく、怒っている、というただのポーズで、実際に怒っているわけではない。たぶん遙を心配してくれているのだ。逆さまの視界の真ん中にぬっとグラスを突き出されて、大きく波打つ水の中にまた逆さまの凛が映り込んでいる。
 遙はのろのろとベンチから身を起こした。仰向けのまま首を反るような姿勢をしていた頭に血が上っていたらしい。くらくらする。左右に頭を振って血流を促せば、きっと勘違いしたのであろう、凛が更にグラスを突き出してくる。
「大丈夫かよ。ホラ」
「……ああ」
 ようようグラスを受け取って呷る。口内にじわりと染みる水は温くて苦い。よく見ればグラスにはビールのロゴが大きく印字されている。そこいらの露店で貰えるプラスチックのカップではなく、きちんとしたグラスだ。凛はどこまで水を貰いに行ったのだろう、見上げて窺えば、遙のものと同じグラスを傾けて凛は呆れた声を上げた。
「お前はザルなんだと思ってた」
「俺もだ」
 こんな風に悪酔いしたことも、酔いを自覚したこともない。
 それきり、二人の間には沈黙が落ちた。急な夕立はあったものの、無事に祭りが開かれてよかったな、なんて会話は一時間ほど前に使い古してしまっている。
 溢れ返る祭りの喧騒だけが虚しく時間を埋めていく。金魚の入った袋をぶら下げた少年たちが、楽しそうに二人の前を通り過ぎた。
「なあ凛」
「ん」
「この祭り、何の祭りか知ってるか」
「さあ……」
 ここから少し行った高台に神社があった。皆がそこに詣でるので遙と凛もそれに倣った。
 けれど二人とも、あの神社が何を祀っているのか、この祭りが何を祝い願っているのか、何も知らない。数日前に電柱に貼られた祭りの案内を見て、誘蛾灯に釣られる虫のようにふらふらと引き寄せられて、祭りの空気に呑まれるまま、屋台を冷やかし適当に食べ歩いていただけだ。適当にビールにも手を伸ばして、歩いて、そして遙は世界が回転する感覚を生まれて初めて味わった。
 さあ、と答えたきり、凛はぼんやりと屋台の群れを眺めている。何の祭りなのかまだ考えているのかもしれない。この町に海はないから、水神様や海の恵みに感謝する祭りではないだろう。祭りの煙にぼやけた思考が行き着いてしまって、急に喉が、全身が渇いた。
 あの輝かしい高校時代、凛と――みんなと、祭りを練り歩いた記憶が蘇る。
 あの夏はもう、過ぎ去ってしまった。当時の熱はどこにもない。ここには干からびた遙と凛しかいない。真琴も渚も怜も江もいない。岩鳶の海は遠い。
 荒んでいるのかもしれない。寂しいのかもしれない。遙と凛は誰も知らない、遙と凛も知らないちいさな町の片隅で、息を止めるようにして暮らしている。もう随分と海を見ていないし、泳いでもいない。ぱりぱりに干からびてゆく。
 それでも海に近い町へ移ろうとは思わなかった。岩鳶へ帰る、なんて、もってのほかだ。お互いに当時のことも他の仲間たちのことも岩鳶のことも、何もかもを口にせず、見えない心の奥底に閉じ込めて暮らしている。
 遙は苦い水を飲み干した。まだ渇いている。満たされないのは、きっと永遠に変わらない。
 せめてと凛を仰げば、察した凛は屋台の赤い光を遮って身を屈めてくれる。慣れ親しんだ唇に吸いついてもやはり苦いままで、凛一人を以ってしても渇きは癒えそうにない。恐らく凛も同じだろう。お互いがお互いに水を求めて、奪い合って、そうして干からびて失くなってゆく。
14.2.6/『グラス』『屋台』『アメンボ』shindanmaker.com/14509



※凛女体化


 薄いゴムが手の中から消える。整えられた爪が悪戯に弾んで、ぱちんと軽薄な音がする。
「破れたらどうする」
 己の影の下、汗ばんだ柳眉がぎゅうと寄る。
「別に」
 またスランプで自棄になっているのだろう。この隙に孕ませたいと思うこっちの身にもなって欲しい。
14.4.7/『いつもの癖』http://shindanmaker.com/375517



真凛



 もう水泳なんてやめる、本気だ。ぐずぐずと湿り気を帯びた声に真琴は大きく息を吐いた。擦り過ぎて真っ赤になった鼻を摘んでやれば、むぐと醜い音がする。
「何回も聞いた」
 もう言わないと誓ったのに破ったのは凛だ。にこりと笑って首筋に噛み付く。ペナルティだ。
14.2.25/『狼少年』『ペナルティ』『群れ』http://shindanmaker.com/14509



「世界に俺と凛だけならね」
 真琴は不意にそんなことを呟いた。慈しむ微笑で、子どもに言い聞かせるようにゆっくりと続ける。
「きっと俺は、もっと上手に凛を愛せると思う」
 子どもとは凛のことではない。真琴自身である。己を宥めるその言葉は既に愛から程遠い。
つまるところ世間体と付き合っている橘真琴/14.4.8/『誰も欲しくない』http://shindanmaker.com/375517



 お互いがお互いを繋ぎ留めている。見つめ合ってキスの一つもして押し倒されて、そんな時もお互い瞳の奥にお互いではないただ一人を映していた。俺も真琴も多分、好き合ってはいない。なのに何年も今の状態が続いているから、この関係を何と呼べばいいのか分からない。
14.4.12/『一番厄介な存在』 http://shindanmaker.com/375517



「俺はね、ハルだけなんだよ」
 今までも、この先も。飲み屋の薄暗い照明に真琴の笑顔が浮かび上がる。寂しそうに、愛おしそうにハルへの想いを吐き出す横顔に、高校時代の眩しさが影を射す。
「じゃあ」
 ああ、好きだなあと、
「愛ならどうだ。俺と」
 思った。
14.4.30/『僕は一生、恋をしない。』 http://shindanmaker.com/375517



遙と真琴



 菜の花で畦道が黄色く埋まっていた。駆け抜けた日々が懐かしくなって岩鳶SCに行こうと提案したが、遙は風呂の中で首を横に振った。年明け以来ずっとあの調子だ。真琴は薬水に浸けた金魚の赤を思い出す。遙もああやって身体を癒して、そして死んでしまうのだろうか。
14.2.19/『菜の花』『プール』『水薬』http://shindanmaker.com/14509





 痛む身体に甘んじて突っ伏して、朝の光にぼやける背中をそっと見上げている。天井にゆらゆらと立ち上るのは光に透ける埃だけではない。薄く伸びる紫煙と薄く丸まった背中に凛はゆるりと口を開いて――喘ぐように噤んでしまう。どうしてお前は、なんて聞ける筈もない。
??←凛/14.2.18/『筋肉痛』『タバコ』『勇気』http://shindanmaker.com/14509



凛遙



 俺の半分はおやじ、あとの半分はお前。
 七瀬家の縁側から遠く海を眺めて謳い上げる。目端だけで振り返れば遙は無表情のままグラスに麦茶を注いでいた。
「俺は全部お前なのに、お前は半分だけか」
 確かな恨み事が揺れて満ちる。この不釣合いを均す行為を愛と呼ぶ。
14.4.8/『僕の半分』http://shindanmaker.com/375517



 羨望、焦燥、妬み嫉み、そんなものが凛の目を曇らせていたのかもしれない。今はもうすっかり晴れてあけすけに笑うようになった。それでも時々陰りを宿しては俯きがちにこちらを見つめるものだから、ああやっぱり面倒くさい、思いながらも遙は手を差し伸べてしまう。
卑屈になることで気を引く凛と呆れて折れる遙/14.4.12/『愛せるなら愛してみろ』http://shindanmaker.com



 ガキできねぇし次もねぇし、お前は怖いと思わねぇの。湿った吐息に乗せて凛が囁く。薄暗い部屋の中、セックス後の倦怠に潤む赤い瞳は酷く真剣だ。
「怖がってるのはお前だろ」
 ぐっと詰まる声。図星か。お前の一生を貰ったからいいと続ければ、凛は枕に顔を埋めた。
14.4.13/『どうでもいいよ、そんなこと』http://shindanmaker.com



 盲点だった、あの時俺の手を取らなかった遙が、競泳の世界に進むこともふたりで隣に並んで生きていくことも選ばなかった遙が、岩鳶ではなくこの大都会、凛の生活圏内のスイミングクラブで勤めているとは思わなかった。物静かな瞳がまるく開かれて凛だけを映している。揺れている。逃げられる前にプールサイドを横切って、あれ松岡選手じゃない、なんてこちらを指さし窺う視線も無視して、遙の腕を掴んだ。数年ぶりに触れる遙。
「ハル、」
 強く名前を呼ぶ。
「好きだ。俺とやり直してくれ」
 沸いた喧騒すら、遙を覆う籠になる。
14.4.30/『逃しはしない』http://shindanmaker.com



凛真



 筋肉と、脂肪。張りのある皮膚の下にはそれらがみっしりと詰まっている。おんなのやわらかさとは程遠い男の体を凛は目を細めて真摯に慰撫し続ける。揶揄も偽りもない。凛は真剣で、責任を取ると指先が告げている。だからこそ恐ろしい。自分は凛に永遠に愛されるのだ。
14.4.7/『愛されるのに臆病すぎて、』http://shindanmaker.com/375517



 真琴の背中は鍛え上げられていて艶やかに肉が盛り上がっている。けれどあの荒々しい泳ぎの最中の、背の肉の動きを見ることはできない。ヒッと喉奥で啼き背筋を震わせる真琴を、凛は肩で息をしながら見下ろす。ずり上がって逃げる背にかぶりつく閨こそ、至高だと思う。
14.4.13/『逃げるものは追うしかない』http://shindanmaker.com/375517



 こめかみを伝った汗が滴って濡れた背中で弾けた。荒い呼吸とブレる視界の中、脱力した逞しい背中が震える。うっそりとこちらを振り仰ぐ。凛、と呼ぶ声の湿度にざわと背筋が粟立った。本当にこれでよかったのだろうか。境界線はもう、少しちいさく見えるこの背中だけ。
14.4.30/『大切だったはずなのに』http://shindanmaker.com/375517



遙真



 引っ越しを前に押入れを片付けてみれば、菓子の入っていただろう缶が目についた。開いてみれば浜で拾った角のとれた硝子片とか、昔流行ったキャラクターの鉛筆なんかが詰まっている。これらは全て、幼い頃真琴に貰ったものだった。物には執着しない質だし、別に大事なものでも好きなものでもない。遙は蓋を閉じ、再び押入れの奥へと缶を仕舞い込んだ。このガラクタたちは置いてゆく。代わりにもっと質の悪い執着を真琴ごと、どこまでもずっと連れてゆくつもりだ。同じく引っ越しの準備を済ませた真琴が玄関のチャイムを鳴らした。
14.4.13/『捨てられないガラクタ』http://shindanmaker.com/375517



「凛に誘われた」
 じいじいと蝉の鳴く、古く馴染んだ七瀬家の居間で遙は告げた。
「……行こうかと思ってる」
 東京。競泳。鼻腔を潮の香りが強く刺した。遙は真剣にまっすぐに俺を見ていた。あの遙が、凛と、この町の外へ。肺が震えて言葉が出ない。それでも俺は、
14.4.30/『おいていかないで』http://shindanmaker.com/375517



真遙



 凛が戻ってきた。かつてよりもずっと近い距離で笑っていて、ハル、と名前を呼ぶ。遙の肩を抱く。遙もことあるごとに凛の話をするようになった。良かったと思う。良かったねと口にする。心の底からの本心なのにどうしてだか舌先が苦い。遙と唇を合わせても、まだ。
14.4.13/『多分上手く笑えていない。』http://shindanmaker.com/375517



 重たくなった俺の腹を撫でながら、子どもができたらどうしようか、なんて笑っている。橘くんてかっこいいよね、なんて噂している女子が見たら確実に引くだろう。
「できない」
「……だよね」
 でも、もしできたら。
「ハルと子どもを攫って、逃げるんだけどなあ」
14.4.30/『神様なんていない』http://shindanmaker.com/375517





2014.4.30 up

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